■ 成城ギャラリーの提案内容

成城ギャラリーでは中心に木造住宅とRC住宅の建築を手掛けています。ここ数年、東京23区内に建築予定の多くのお客様から、自然災害に危機感を感じている方が増えています。新築住宅を検討するとき、多くの方がまず木造住宅を思い浮かべるかと思います。しかし、住宅には鉄筋コンクリート造(RC)や鉄骨造など、様々な構造がございます。

新築と言えば木造住宅だと考えているお客様から、こんな問い合わせが入ります。

「地震や火災に強く、洪水や河川氾濫でも流されない住宅をつくれませんか？テレビの映像を見ていると不安で仕方がないんです。」

■ 木造住宅とRC住宅の比較

もちろん、当社成城ギャラリーが手掛ける木造住宅は、耐震性能や防火性能において優れており、安全性には自信があります。しかし、テレビのニュースで流れる映像には、燃え広がる木造住宅や、水に流される木造住宅、土砂に押し潰される木造住宅が映し出され、そのような場面を目の当たりにすると、やはり恐怖感が増すのは無理もありません。

こういったお客様には、RC住宅についてしっかりと説明します。多くの方は、家は木造が当たり前と考えていますので、コンクリート造と聞くと驚かれるかもしれません。寒い、冷たい、温かみがないといった印象を持つ方もいらっしゃるでしょう。しかし、それは昭和初期の団地に対するイメージです。現在のRC住宅は断熱性能が非常に優れており、まさに「良いとこどり」の住宅が実現できます。

■ RC住宅の魅力と誤解を解く

家づくりを考える際、自然素材をふんだんに使った木造住宅を検討される方は多いでしょう。木の温もりや質感は、暮らしに落ち着きと豊かさをもたらしてくれます。しかしながら、日本は地震や台風といった自然災害が頻発する国であり、木造住宅の耐久性や安全性に不安を感じる方も少なくありません。そこで、自然素材を愛する方々に安心と快適さを同時に提供できる方法として、構造を鉄筋コンクリート（RC）にしつつ、内装には自然素材を贅沢に使うという選択肢があります。

■ 災害への備えと心地よさの両立

鉄筋コンクリート（RC）は、建物の躯体として優れた耐震性と耐久性を誇ります。特に日本のように地震が多発する地域では、RC構造は非常に頼りになる選択肢です。RC造はその強固な安全性から、家族の命を守るための堅固な要塞となります。しかし、RC造の住宅に対して「冷たい」「無機質」というイメージを抱く方も少なくありません。これは、RC造の建物がコンクリート打ちっぱなしの仕上げや無機質なデザインが多いことから来る先入観かもしれません。

このような先入観を打ち破るために、私たちはRCの堅牢さと木の温もりを融合させた住まいを提案します。躯体はRC造としながらも、内装には無垢材や自然素材を豊富に取り入れることで、自然の温もりと安全性を両立させることが可能です。木材の持つ特有の香りや肌触りは、生活空間に安らぎをもたらし、自然と共生する感覚を育んでくれます。

■ サステナビリティと環境への配慮

地震や台風といった自然災害に対する備えとして、RC構造の住宅は非常に効果的です。RC造は、耐震性が高く、災害時にもその強度を保つことが期待されます。木造住宅に比べて変形しにくく、長期にわたってその形状と機能を維持することができるため、家族の安全を守る堅固な要塞となり得るのです。

一方で、RC構造の冷たさや硬さが気になるという声もあります。そこで、内装に自然素材を採用することで、この問題を解決します。例えば、壁や天井には無垢材を使用し、床には竹やコルクといった柔らかな素材を選ぶことで、家全体に温かみのある空間を演出します。これにより、RCの持つ硬さを感じさせない、柔らかな住環境が実現します。

さらに、自然素材には湿度を調整する効果があります。木材は湿度が高い時には水分を吸収し、乾燥している時には放出するという特性を持っています。これにより、室内の湿度が常に適切に保たれ、快適な居住環境が維持されます。特に日本の夏は湿度が高くなりがちですが、自然素材の調湿効果によって快適に過ごすことができます。

■ 美しさと機能性を兼ね備えたデザイン

自然素材を使った住宅は、サステナブルな選択肢としても注目されています。無垢材や竹、コルクなどの素材は再生可能であり、環境への負荷が少ない点で評価されています。私たちの提案する住宅は、これらの自然素材をふんだんに取り入れながら、同時にRC構造の長寿命性を生かすことで、持続可能な住まいを実現します。

また、自然素材はそのままの形で使われることが多いため、化学薬品や接着剤の使用が少なく、健康へのリスクも低減されます。アレルギー体質の方や小さなお子様がいる家庭にとっても、安心して住むことのできる環境を提供します。住む人の健康と環境への配慮を両立させる、このような住宅は、未来を見据えた選択肢としてますます重要性を増しています。

■ 快適な暮らしのためのメンテナンス

RCと自然素材を組み合わせた住宅は、その美しさと機能性も大きな魅力です。無垢材の豊かな表情や、竹やコルクの持つ独特の質感は、空間に自然の美しさをもたらします。これらの素材を巧みに組み合わせることで、RC造の無機質な印象を打ち消し、暖かみのある空間を創り上げます。

例えば、リビングルームでは、天井に木の梁を露出させ、その下には柔らかな竹のフローリングを敷くことで、自然の温もりを感じることができます。キッチンには無垢材のカウンターを設置し、家族が集まるダイニングテーブルも木のぬくもりが感じられるものにすることで、毎日の生活に豊かさと心地よさをプラスします。

さらに、自然素材は経年変化によってその美しさを増していく特性を持っています。木材は使い込むほどに味わいが深まり、住まいと共に成長していくような感覚を得ることができます。このような経年変化を楽しむことができるのも、自然素材ならではの魅力です。

■ まとめ

自然素材を使った住宅は、適切なメンテナンスによってその美しさと機能を長く保つことができます。無垢材の床は定期的にオイルやワックスを塗布することで、艶やかさと耐久性を維持できます。また、竹やコルクの床材も、自然素材特有の温もりと柔らかさを長く楽しむためには、日常的な掃除と適度なメンテナンスが必要です。

RC構造の堅牢さと自然素材の温もりを組み合わせた住宅は、メンテナンスのしやすさという点でも優れています。RC造の躯体は長期にわたってその強度を保つため、大規模な改修が必要になる頻度が低く、結果として維持費用も抑えられます。一方で、内装に使われる自然素材は、必要に応じて部分的に交換や補修を行うことで、常に美しい状態を保つことができます。

例えば、無垢材の床が傷んだ場合でも、その部分だけを削り直すことで、新品同様の状態に戻すことができるのです。これにより、住まいの美しさと機能性を長期間にわたって保つことが可能です。

災害への備えをしつつ、自然素材の温もりを感じる家に住みたいとお考えの方にとって、RC構造と自然素材を組み合わせた住宅は理想的な選択肢です。RCの堅牢な構造が提供する安心感と、自然素材がもたらす快適さ、そして環境への配慮が融合した住まいは、長く愛される家となるでしょう。

私たちは、このような住宅を提案することで、住む人々の安心と心地よさを両立させ、未来へと繋がる住環境を提供してまいります。ぜひ、当社にご相談ください。